文章校正は文字の誤りや不備を直すことです。
正しい表現、単語を使用しないと思わぬ損害や迷惑をかけてしまう恐れがあります。
文章校正のメリットや対策について詳しく紹介していきます。
文章校正はなぜ必要か?
誤った記載で思わぬ損害を生じることも
誤字や脱字で、最も避けたいのが会社や人に関する記載ミス。
こういったミスをしてしまうと、多大な迷惑をかけてしまうことがあります。
具体的には下記のようなミスです。
- 電話番号を間違えて記載してしまった
- 住所を間違えて記載してしまった
- ある人物の経歴を間違えて記載してしまった
- 会社名を間違えて記載してしまった
例えば、電話番号を間違えて記載してしまうと全く関係ない家や会社に連絡がいき、多大な迷惑をかけます。
会社の人物の経歴を間違えたら、信用問題に関わり損害賠償を求めてくるかもしれません。
文章校正はそういったトラブルを防止する意味合いもあります。
会社データなどは大して確認もせず、ネット上の情報をそのまま利用してしまうこともあるかもしれません。
しかし住所や電話番号などは変わっている可能性もありますので、最新情報を必ず確認しましょう。
読者への説得力が落ちる
例えば、普段の仕事やプライベートでもそうですが、ミスが多い人って信用できませんよね。
「そそっかしいからあんまり言っていることが信用できない・・・」
ネット上でも文章の誤植が多いと、そういった感情を読者は抱きます。
文章の内容以前に言葉遣いが間違っていたら「執筆者は言葉の意味を理解していないのでは・・・?」と思います。
単純な入力ミスもさることながら、間違った単語や慣用句などを使っていると、その執筆者自身のスキルを疑われかねません。
文章校正の対策および方法について
普段からやっておきたい対策
まず誤字や脱字をなくすには普段から本や雑誌、新聞を読むようにしておきましょう。
日常的に見たり、聞いたりすることで、その言葉が潜在的に自分の中に入ってくるからです。
それによってミスが少なくなります。
また、日常的にたくさんの文章を読むことで表現の幅も広がります。
自分の勝手な解釈や思い込みがあると、間違ったものをいつまでも使い続けてしまうということになりかねません。
そのミスに気づくためには、他人が執筆した文章を読むことはとても意義のあるものです。
ただし、ネット上で誰かが記載した文章(ツイッターやインスタなど)は、表現の誤りがある可能性があるので、できるだけ公的な文章を読むようにしましょう。
自分自身で何度も読み返す
ミスを未然に防ぐなら、一度執筆した文章を自分自身で読み返すことです。
その際、声を出して読んでも良いですし、一度プリントアウトして手元に文章を用意して読むのも良いでしょう。
特に音読は効果的です。
音読だと視覚と聴覚の両方から確認できるので、間違いに気付きやすくなります。
そして自分で読み返す際は一度、時間をあけることも効果的です。
頭がリフレッシュしたタイミングで読むと、あらためてミスに気づくことがあります。
他人にチェックしてもらう
どうしても自分が書いた文章は自分の思考や主観が働いているので、ミスに気付きにくいことがあります。
また読み返しても、自分では正しいと思って誤った解釈をしていたら、ずっと気づかないままです。
それを指摘してもらう意味でも、第三者の目線で見てもらうのは効果的です。
特に文章執筆経験があまりないのなら、尚更見てもらうようにしましょう。
そして他人にチェックしてもらうときは、毎回同じ人ではなく時折、見る人を変えてもらうのも効果的です。
必ずしも文章校正した人が合っているとは限りませんからね。
色々な視野で見てもらった方が、だんだんと正しい表現が見えてくるはずです。
ツールを利用して確かめる
身近にチェックしてもらえる人がいないのなら、ツールを利用するのも効果的です。
文字、脱字をスピーディーにチェックしてくれますし、時短にもなります。
文章校正に関するツールは有料、無料を問わず色々なものがリリースされています。
やはり有料の方が精度は高いです。
それに表現のバリエーションも多く提案してくれるので、仕事での利用を考えている場合はそちらの方が良いでしょう。
無料ツールは必要最低限の指摘はしてくれますが、内容によっては容認してしまうこともあるため、完璧ではありません。
自分自身のサイトやブログなどで表現する時ぐらいにはいいかもしれませんが、仕事に関与してくるものとしては物足りなく感じるでしょう。
おすすめの文章校正ツール・Webサービス3選
文賢
最初に紹介するのが文賢。こちらは有料の文章校正ツールです。
初期費用1万800円+月額費用1,980円で利用できます。(2ヶ月目からは月額費用のみ)
文賢は非常に精度が高いです。文章の誤字、脱字だけでなく、表現まで細かく分析してくれます。
例えば、
- この言葉は偏見を含む表現になっています
- 重複表現になっています
- カタカナ表記の方が良いでしょう
- 同じような表現ではこのような言い方があります
まるで人がチェックしているかのような、推敲支援機能が付いています。例えば、「ドキドキする」と入力すると、他の表現として「心躍る」、「沸き立つ心」などの選択肢も提案してくれます。
文章のミスを直すというより、いかに読者の心を惹きつけるかというところまで考えられたツールです。
文章校正ツールの中では群を抜いた存在です。
Enno
Ennoは無料の文章校正ツール(サイト)です。無料が故、かなり簡素的なものですが、使い方もわかりやすいので「とりあえず簡単なチェックをしたい」という人におすすめです。
サイトにアクセスすると、文章を貼り付ける画面が表示されます。貼り付けた後に「誤字脱字エラーをチェックする」というボタンをクリックすると、あっという間に分析してくれます。
尚、どのぐらいのエラーは見逃されてしまうのか検証してみました。
- 「日本語」を「2本語」と記載した場合→エラー表示なし
- 「面」を「mん」と記載した場合→エラー表示あり
- 「りんごを食べた」を「りんごら食べた」と記載した場合→エラー表示なし
このように精度は低め。
明らかなミス以外はあまり気づけないので、いかにも機械的なツールと言わざる得ません。
日本語校正サポート
日本語校正サポートもEnnoと同様、無料の文章校正ツールです。使い方も似ていて、文章を貼り付けて「日本語チェック」をクリックすれば簡単にチェックできます。
こちらも精度を確かめるため、Ennoと同じ言葉で試してみました。
- 「日本語」を「2本語」と記載した場合→エラー表示なし
- 「面」を「mん」と記載した場合→エラー表示なし
- 「りんごを食べた」を「りんごら食べた」と記載した場合→エラー表示なし
なんとこちらは全部スルー状態・・・。正直、精度としてはかなり低いです。
あまりツールにかける意味がないかもしれませんね。
これであればMicrosoft Wordを利用して執筆したほうがまだ精度も良いです。
もし細かいチェックをしたいという事なら、やはり有料の「文賢」を検討するのがよいでしょう。
まとめ
以上、文章校正の必要性、およびチェック方法について紹介しました。
読者に安心感を与えるには、まずは内容以前に正しい表現になっているかが大切です。
文章校正は必要最低限のことなので、必ずチェックをして極力ミスを減らしていきましょう。